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2022/5/30
通りすがりのお客様を逃さずスマートに誘導する特許を取得

この度『coming-soon』で新たに特許を3つ取得しました。

【特許7002089号】【特許7032750号】
サロンにお客様を誘導し無人受付するシステム

【特許7032748号】
座席とスタッフの稼働状況の可視化

週に2回、ランチのあとに会社近くの
スタバに行きます。
頼むのはお決まりのカプチーノ、
ショット追加に無脂肪ミルクのカスタム。

行列に並んでいるときにいつも気になって
見てしまうのが
目の前にあるネイルサロン
『Nail Quick』さんです。

行列で待っている間、客数はどうかな、
何か新しいサービスが出ているかな、
など気になり、
いつもそのサロンを眺めています。

緊急事態宣言で多くのサロンが
苦しんでいたので、
なんとか持ちこたえてくれ、
と思わずにはいられませんでした。

私で何か役に立てることはないだろうか?

コロナ禍が終わったあと、サロン業界にはどんな展開が待っているだろうか?

減った来客数を復活させる方法にはどんなことがあるだろうか?

そんなことをいつも、
スタバに並びながら考えていたのです。
ある時、こんな光景が気になりだしました。

店頭で足を止めたお客様が看板を
見ていましたが、店内をさっと眺めて
立ち去ってしまったのです。

店の外から眺めていたお客様が、意を決して
スタッフに声をかけようとしたのに
見つからず諦めて行ってしまいました。

何かを聞きたがっているお客様が、
忙しそうな店内に遠慮して
しばらく立っていたこともありました。

スタッフ全員施術中

奥のフットブースで施術中

なんともモヤモヤする光景でした。
1人のお客様すら逃してしまうのは
もったいない。

ネット広告やSNSでの集客が
当たり前の時代になってきましたが、
通りがかりのお客様も軽視できません。

たまたま通ったお客様がサロンを知り、
スマホでどんなお店か検索する、
ということもよくあります。
(ホームページは新規客向けに充実させる必要あり。
だからこそスマホに最適化された coming-soon PWAをぜひ。)

ネイル、リラクゼーション、アイラッシュは
店頭のスタンド看板から飛び込み来店に
つながることがありますが、
空席状況が分からないとお客様は
入店しづらいものです。

特にビルの2階以上にあるサロンでは、
路面店のように店内の様子が見えないので
飛び込みのハードルは一気にあがります。

いざエレベーターで上がって
店内に入りスタッフに聞こうと思っても、

  • すぐに施術を受けられるのか
  • 時間制約があるのか
  • 今だとどんなメニューができるのか
  • 自分のこのあとの予定と合うのか

こういったやりとりに抵抗があり、
結局ダメかもと諦めてしまうことも多いのです。

「今ならすぐご案内できます」
「14時からご案内できます」

と看板を出している場合もありますが、
リアルタイム情報ではないことを
お客様も知っています。
(なので結局、上に書いたやり取りが必要に…)

これらの不合理を解消するために、
アイデアがひらめきました。
そして、晴れて特許取得になりました。

店頭客が聞きたいことはズバリこれ。

「今すぐ できますか?」

これまで予約をするには、

  • メニュー
  • スタッフ
  • 希望日

を選択しない限り、
空き状況はわかりませんでした。
ネット予約でも電話予約でも、
必ずこれを聞かれます。

店頭で、入店するかどうか迷っている時に
聞きたいことは、スバリこれだけです!

「今すぐ できますか?」

回答も

「はい」「いいえ」

で、即答してほしいのです。

この“ ズバリ ”を、ネット予約のように
煩わしくなく、さらにメニューと
スタッフを選択しなくても、
すぐに回答する仕組みが生まれました。

サロンの店頭で、スタンド看板に
「現在の空席状況」を
確認できるQRコードを紙で貼り出します。
(リラクゼーションサロンのサンプル画面での流れになります。)

お客様は、スマホでQRコードを
スキャンすると
「今すぐに対応可能な最大時間」を
確認できます。
(タブレットやデジタルサイネージにQRコードを表示することもできます。)

この情報だけで、お客様は
過去の経験から当たりがつきます。

「今すぐ施術してもらえそうだな」と。

この当たりさえ付けば、
あとは店内のスタッフに声掛けをして
(空席があるのでスタッフは施術中じゃない)
希望メニューを伝えて、 施術を受けられます。

ポイントは、
サロンの店頭でお客様自ら、
現在の空席状況、これからの空席状況が
確認できる
ということです。

これが当社独自のアイデアとして認められ
特許を取得ました。
【特許7002089号】

そして、タイムセール
表示できるようにしています。

「限定○名様」
「あと残り○分で特別価格が終了」
のフレーズは、誰しも心動かされます。

このような「期限と限定」の心理的効果
を活用し、どうしようかなと
迷われている方の
背中を押す工夫がされています。

ネット予約のクーポンとは異なり、
インターネットで誰でも見られるように
公開されているわけではなく、
あくまでも店頭でのみ閲覧できるものです。

そして、サロンの座席稼働率と
スタッフ稼働率をもとに混雑状況を予測し
タイムセールを自動表示できるようにしています。

家賃と人件費だけが支出されている
閑散時間にだけタイムセールを出せるので
いつでも使えるクーポンとは異なり
無駄がありません。
この混雑状況の予測が、特許として認められました。
【特許7032748号】

混雑状況予測は、
グループ店舗でのシフトを組む時にも、
店舗行き来の人員配置を考える上で
大変便利
に使えます。

さらに、何の操作もせずに
今すぐできるメニューと、
今すぐはできないメニュー
わかるようにもしています。
画面を操作せずにこのような情報を
表示できる仕組みも
特許として認められました。
【特許7032750号】

お客様によっては、他で買い物を
済ませてから来店したい、
ということもあるでしょう。

あとの時間の空席状況も見られるので、
画面からそのまま希望時間で予約受付が
できるようにしています。

サロン業界のダイナミックプライシングに挑戦

ダイナミックプライシングとは、
需要と供給の状況に合わせて価格を
変動させる戦略です。

航空券やホテル、ライブチケットは、
その人にとってその日のその時間に
価値があるため、別の日時に安い価格で
提供されていても、 変更・キャンセルを
することはありません。

しかし、絶対にその日時に行かないと
ダメな理由がないサロン予約の場合、
時間により安い料金が提示されていたら、
簡単に変更・キャンセルされてしまいます。

例えば、土日混雑緩和のために、
平日午前の閑散時間に誘導しようと
安い料金をネット予約に出しても、
その日の午後のお客様が午前に予約変更を
するだけの意味のない値引きに
なってしまいます。

これがサロン業界での
ダイナミックプライシングが難しいところです。

店頭で足を止めた人は来店意思が
高いわけです。
そういったお客様に向けて、閑散時間に
タイムセールのお得な料金を提示する
「ダイナミックプライシング」を使い、
入店を促すことでサロンの稼働率を
高めることができるようになるのです。

スタバ通いで眺めたサロンの様子から、
最近ニュースで目にしだした
顧客接点の強化・拡大(オムニチャネル化)
そしてOMO(オンラインとオフラインの融合)
店舗DX(デジタルトランスフォーメーション)への
貢献の糸口をつかんだのです。

現在、これら機能は開発中です。
完成までどうぞ楽しみにお待ちくださいませ!

余談
私の習慣はスロージョギングですが、
考えごとをする時はひたすら走ります。
スロージョギングなので
ゼイゼイ、ハァハァしないし、無心にもなりません。
毎回考えごとの“今日のテーマ”を持って走ると、
走り終わる40分後には何かが見つかっています。
時々、9歳の娘が一緒に行きたいと付いてきますが、
横でずっと何かをしゃべってます。
そのほとんどがかき消されて聞こえず、
身長差がありすぎてさらに聞こえにくく、
適当に相槌していると走り終わってから
「パパ、全然聞いてなかったよね」
とバレてる・・・女子は鋭いです。

(鷲田和久)